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【名言】『半沢直樹』の原作を読み込んだ結果。感動の倍返し。

【名言】『半沢直樹』の原作を読み込んだ結果。感動の倍返し。

 

katsuです。

 

先日アップしたこちらの記事。

 

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池井戸潤さんの『半沢直樹』シリーズ原作本4冊を紹介しています。(ネタバレはしていません。)

 

2013年に放送されたドラマの原作『俺たちバブル入行組』『俺たち花のバブル組』に加え、2020年7月から放送開始されたドラマの原作『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』も全て読み込みました。実は前回の記事を書いた時点では4冊全て読み終えてなかったのですが・・・ようやく完全に読み終えましたので、今回はその感想と半沢直樹の人間像についてお話したいと思います。

 

今回もネタバレは無しです!が、記事の中からひょっとするとストーリーが推測できてしまうかもしれません。その点をご了承の上、読み進めてください。

 



 

半沢直樹の原作本は面白かった?

コメント 2020-07-24 213756

 

はい、面白かったです。

 

結構さらっと読めてしまいました。池井戸潤さんの作品は初めてでしたが、特徴的なのは時間軸がはっきりしていること。

 

作者によっては、段落が変わるたびに過去に戻ったり、現在の話になったり、場面が大きく変わったりしがちですが、この半沢直樹はストーリーが一貫して書かれていてとても読みやすいと感じました。小難しいお話も確かに多いのですが、大半は登場人物同士の会話で占められていてストレス無く読むことができます。

 

僕が一番おもしろかったなと感じたのはロスジェネの逆襲

 

あ、ロスジェネってわかりますか?ロストジェネレーションの略で、バブル世代、ロスジェネ、ゆとり世代・・・と区分けされる世代のひとつです。

 

主人公の半沢直樹はバブル世代なので、タイトルにあるロスジェネ世代とは異なります。逆襲するのは半沢より少し若い世代で、その手助けをする・・・というストーリーが想像ができると思います。半沢直樹が東京中央銀行から東京セントラル証券に左遷された後の奮闘ストーリー。楽しめましたよ。

 

ところで、作品の楽しみ方は人それぞれだと思います。もちろん半沢直樹シリーズは逆転勝利ストーリーがウリなのでしょうが、僕はこの「半沢直樹」というキャラクターに惚れました。

 

もちろん作られた架空の人物ですが、その誠実さは他に類を見ません。

 

ドラマでは声を荒げたり「倍返しだ!」と鬼気迫る様相の半沢直樹ですが、原作では発言に「!」すらありません。淡々と正論を述べ、悪を決して許さない正義があるだけです。

 

しかし、正義や正論だけではやっていけない世の中なのも事実。半沢直樹という融通のきかない人間がどう振る舞うのか。必要悪がはびこる世の中でどう泳ぐのか。もちろんうまくいくときもあれば、うまくいかないときもある。

 

いつも逆転劇に転じることができるのは、あくまで作られた架空のストーリーだからということに他なりません。しかし、この一貫した正義を貫く姿勢が現実でも奇跡的成功に通ずるのかもしれないな、と感じることも事実です。

 

このストーリーは、読む人によって様々な感想があると思います。

 

単純にスッキリした~!とだけで終わってしまう人もいればこんなうまくいくわけないやんと思う人もいるでしょう。

 

自分にもこんなことができたらなーと憧れる人もいるかもしれませんし自分はこのタイプのキャラに近いなとあくどいキャラに自分を重ねる人もいるかもしれません。

 

僕はそれで良いのだと思います。原作はそうやって自分に思いを馳せる教科書に成りえます。

 

 

半沢直樹のグッとくる名言

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さて、原作を読み込んだ中で僕が最もうーん・・・となった名シーンをご紹介しましょう。

 

名言というよりは「名ストーリー」。

 

東京セントラル証券に出向中の半沢直樹が、部下であるプロパー(セントラル証券の生え抜き社員)の森山に想いを語るシーンです。つまりバブル世代がロスジェネ世代に贈ったことばです。

 

では、そのことばを僕なりに少し翻訳してご紹介しましょう。

 

半沢直樹が部下に贈ったことば

会社という組織に飲み込まれそうになり、居ても立ってもいられない森山。そんな森山に半沢は言います。

 

お前が会社を変えろ

 

森山は「はっ」と顔を上げます。

 

「世の中を儚み、文句をいったり腐してみたりする。でもそんなことは誰にだってできる。いつの世にも、世の中に文句ばっかりいっている奴は大勢いる。だけど、果たしてそれになんの意味がある。

 

お前たちが虐げられた世代なら、どうすればそういう世代が二度と出てこないようになるのか、その答えを探すべきなんじゃないか。

 

あと十年もすれば、お前たちは社会の真の担い手になる。そのとき、世の中の在り方に疑問を抱いてきたお前たちだからこそ、できる改革があると思う。

 

俺たちバブル世代は、既存の仕組みに乗っかる形で社会に出た。好景気だったが故に世の中に対する疑問や不信感というものがまるでなかった。だがそれは間違っていた。間違っていたと気付いたときには、もうどうすることもできない状態に置かれ、追い詰められていた。

 

だが、お前たちは違う。

 

お前たちは社会に対する疑問や反感という、フィルターがあり問題意識があるはずだ。世の中を変えていけるとしたら、お前たちの世代だ。

 

だが、世の中に受け入れられるためには批判だけじゃだめだ。誰もが納得する答えがいる。どうすればみんなが納得して幸せになれるのか。お前たちなら作れるはずだ」

 

森山は半沢に問います。

 

「部長(半沢)は答えを持っているんですか?」

 

「答えと言えるほどのものはない。あるのは信念だけだ」

 

森山はさらに問います。

 

「それはどんな信念なんでしょうか」

 

「簡単なことさ」

 

半沢は応えます。

 

「正しいことを正しいといえること。世の中の常識と組織の常識を一致させること。

 

そんな当たり前のことさえいまの組織はできていない。仕事は客のためにするもんだ。ひいては世の中のためにする。その大原則を忘れたとき、人は自分のためだけに仕事をするようになる」

 

半沢は最後にこう言います。

 

「戦え、森山。そして俺も戦う。誰かがそうやって戦っている以上、世の中は捨てたもんじゃない。そう信じることが大切なんじゃないだろうか」

 

(ロスジェネの逆襲より)

 

さいごに

コメント 2020-07-24 213927

 

いかがでしたか?

 

組織とは不思議なもので、誰もが「そうはしたくないのに」と思っていても大きな気流のように話がトントンと進んでいくことがあります。それは必ずしも正しいとは言えず、誰かがきっぱりと正さなければいけない。しかし正せないのもまた「組織」です。

 

そんな組織に対し、半沢直樹というキャラクターは「戦うべきだ」と結論づけています。

 

この結論に対して僕からの言及は避けます。

 

森山のように「はっ」と顔を上げる人も多いのではないでしょうか。

 

さいごに。

 

上で紹介したストーリー。半沢は森山にひとつの「みちしるべ」を与えたことにお気づきでしょうか。組織に不満を抱く森山はひとすじの光明を見たはずです。

 

森山はこのあと重大な決断をします。この続きはぜひ原作を読んでみてくださいね。

 

このブログの「人生を変える言葉たち」カテゴリーで紹介するにふさわしい名作品であることをおわかりいただけると思いますよ。

 

 

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