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漫画『コンシェルジュ』から名言・名ストーリーを集めてみた。

漫画『コンシェルジュ』から名言・名ストーリーを集めてみた。

 

katsuです。

 

この記事は2021年初めての執筆です。今年一年の始まりにふさわしい記事を・・・いつも通りブログネタを書くのもアレやし、ドラクエネタもアレやし。

 

初投稿はこちらの作品を取り上げることにしました。

 

漫画『コンシェルジュ』です!

 

新潮社BUNCH COMICS)から発売されていて、原作はいしぜきひでゆきさん、作画は藤栄道彦さんです。ホテルのなんでも屋「コンシェルジュ」を題材にした珍しい漫画です。

 

登場人物は一人ひとりが際立っていて、だんだんと増えていきます。

 

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(写真は「コンシェルジュ」16巻人物紹介)

 

ただの漫画と侮るなかれ。

 

作者さんは結構な人生経験を積んでおられる方ではないでしょうか。名言、名ストーリーがたっぷりと詰め込まれています。さすがに良いネタは初巻の方に集中していると思いますので、今回は正月休みの実家に転がっていた最初の方のコミックから名ストーリーを紹介してみます。

 

コンシェルジュの名言・名ストーリー!

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まず最初に、少しだけ登場人物と舞台を紹介しておきましょう。

 

舞台はクシンシーホテル・トーキョー。新卒で就職した川口涼子がクインシーのコンシェルジュに配属されたところからお話は始まります。

 

客のあらゆる要望に応えるというコンシェルジュ。チーフの「グレート・ハイ」と異名をとるスーパーコンシェルジュ最上拝とともに、様々な難題を解決していきます。同じコンシェルジュの鬼塚小姫は超マニュアル人間。司馬一道は怪力だけが取り柄。他にも愉快な仲間たち(?)がたくさん。

 

ではさっそくkatsuが選ぶ名言、名ストーリーをどうぞ。

 



 

マニュアルを無視?マニュアルって何なの?

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(「コンシェルジュ」3巻より)

 

クインシーの調理場で働く水上孝君。そのお母さんが「ぜひ孝の料理を食べてみたい」とレストランを訪れます。

 

コンシェルジュの「マニュアル人間」小姫は、孝君のお母さんのためにレストランで一番景色の良い窓際の席を予約します。ところがチーフ最上はその席を末端の席に変更し直しました。末端の席からは孝君の働く姿がよく見え、お母さんは涙を流して喜びます。

 

小姫:
「チーフ、私の仕事に何かミスがありましたか?」

最上:
「あなたの仕事は実に的確でしたよ。私はただこうした方がより喜ばれるのではないかと思ったことをしただけです。間違う可能性もあったわけですが、間違わないことより、よりよい仕事ができる可能性を選んだんです」

小姫:
「チーフはマニュアルを無視なさるのですか?」

最上:
「マニュアルというのは知識の集大成です。言い換えればただの知識に過ぎません。

大切なのは知識を使いこなす知恵を身につけることだと思います。

ミスが発生したらその都度修正していけばいいだけの話。まあそういうことです。」

 

本当にその通りですね。うまく使わなければ知識には何の意味もありません。ちなみに、最上の指導は漫画上の演出です。本来は小姫に事前に指導し、小姫自身に席を予約し直させる対応がベストでしょう。皆さんの仕事にも当てはまる事例があるのでは?

 

相手の立場に立って考えることがなぜダメ?

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(「コンシェルジュ」6巻より)

 

最上が涼子と小姫に自分の体験談を語る場面。最上の大先輩、小野寺さんとの伝説的な会話です。

 

小野寺:
「最上君、立派なコンシェルジュになるには何が大切かわかるかい?」

最上:
「はい、それはお客様の立場に立って考えることだと思います。『こうしてほしい』『こうしてもらいたい』そういう想いを察して行動すること。これはホテルマン全てに共通して言えることです。」

小野寺:
「なんだ・・・君、全然わかってないじゃないか」

 

その後、最上は正解がわからないまま仕事を続けます。お客様の立場に立ったつもりで全力で仕事をしますが、失敗を続けます。

 

最上:
「小野寺さん、申し訳ありません。改めてお聞きします。ホテルマンにとって一番大切なことというのは何でしょう」

小野寺:
「お客様の立場に立って考えることだよ」

 

シーンは現在に戻り・・・

 

涼子:
「なんですかそれ?それじゃ最初最上さんが言っていたことと同じじゃないですか」

 

最上:
「そこがこのお話の深いところ。最初、質問に答えた私はただ言葉をわかったような気になっていただけ。そのためにどうしたらよいか考えることをやめていたんです。失敗を経て謙虚になったとき、初めてその意味が理解できた。同じ言葉でも私自身が大きく違っていたんです。その姿勢ができていれば、最初に小野寺さんから質問されたとき

『いえ、わかりません』
『どうか教えてください』

このように答えたはずです。この小さな慢心を小野寺さんは見逃さなかった」

 

そこまで考えるの?と思われそうですが、自分が相手に何かを教えようとしたとき「それぐらい知ってますよ~」と言われるとどうでしょう。誰でも少しは不快に感じるのではないでしょうか。ほんの少しであっても相手を不快にさせない。そんなプロ精神のお話です。

 

媚びへつらうことをしたくない?していない?

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(「コンシェルジュ」9巻より)

 

昔俳優だった若宮さんはクインシーの警備員。コンシェルジュデスクの近くからいつも最上の仕事ぶりを見て不思議に感じています。

 

お客様:
「アメリカの取引先の人間にこのホテルのできたてのチーズバーガーを食べさせたいのだが」

最上:
「チーズの種類はどうなさいますか?」

お客様:
「あ、いや、冗談だよ冗談」

最上:
「そうでしたか。申し訳ありませんでした」

 

若宮は気になって仕方ありません。「日本のホテルのできたてチーズバーガーをアメリカの人に食べさせる」という無理難題に対し、なぜ顔色ひとつ変えずに対応できるのか。なぜあんな表情をしていられるのか・・・最上に聞いてみることにしました。

 

最上:
「ええ、もちろん本気でしたよ。どうやってご希望を叶えようかと必死で考えていました」

若宮:
「あきれたもんだな。誰が考えたって無理だろう。しかしあんたの表情は客に媚びたりへつらったりしているように見えん。それでいて物腰は誰よりも低い。どんな偉いやつでも自然と態度や物腰が卑屈になっていく。あんたのような顔はできんはずだ。」

最上:
「私はお客様に媚を売った覚えは一度もありませんよ。

私は私自身王様のつもりでいます。もし仮にあなたが王様で、自分の宮殿にお客様をお招きするとしたらどうでしょうか?最高のおもてなしをしたいと思いますよね?媚とは本質的に違います。

私はおもてなしのプロなんですから自信と誇りを持って頭を下げさせていただいています。

どんな仕事でも同じだとおもいますけどね。こんな答えで納得していただけますかね」

若宮:
「おれも昔はそんな顔をしてたんだろうな」

 

このお話以外でも、最上はお客様の理不尽すぎる苦情を受けたりします。周りの誰もが殴りかかりたくなる場面でも、最上はニッコリ相手に頭を下げます。接客のプロの最高の見せ場なのに、腹を立てる必要なんてありませんよ、と。

 

世の中のどれだけの人が自分のやること、成すことにプロ意識を持っているでしょうか。

 

さいごに

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さて、コンシェルジュの名ストーリーをほんの少しですが紹介してみました。どうでしたか?漫画だからといって馬鹿にできないでしょう。

 

昔、社会学なる講義で漫画について意見を述べなさい、というレポートを書かされた覚えがあります。思い切り漫画の可能性、楽しさを語って提出し、0点を取ったのは良い思い出です。その社会学の教師は漫画大嫌い人間だったというわけですね。このレポート、かなりの自信作だったのですが・・・その教授は漫画をほとんど読んだことが無いのでしょう。

 

経験則で『面白くない』『無駄だ』と判断するのはあまりにもったいないですね。

 

皆さんもぜひコンシェルジュ、読んでみてください。少なくとも初期の作品は十分に楽しめるはずです。(僕は途中までしか読んでないので・・・)

 

 

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