「嫌われる勇気」岸見一郎・古賀史健著レビュー
katsuのテキトーレビュー | |
ジャンル | ビジネス |
おすすめ年代層 | 20代~40代 |
読みやすさ | 5.0 |
役に立つ度 | 3.0 |
読み返したい度 | 4.0 |
総合おすすめ度 | 4.0 |
どんどん良い記事を書いていきたいです。
katsuです。
「嫌われる勇気」のご紹介です!この本は100万部以上売れているので、読まれた方もかなり多いでしょう。
売れた理由のひとつは、題名が斬新。そして「アドラー」という聞き慣れない人物の名前でしょう。
そして宣伝も上手でした。著者さんもテレビ出演されていましたしね。
でも何より、本というのはやっぱり中身なんでしょうね。今では良い本はすぐにネットに拡散され、どんどん売れていきます。(このブログもそうなることを夢見たいものです)
本の中身、少しご紹介しましょう。
哲人と青年の会話形式。読みやすい。
何よりこの本の特徴は、会話形式だということです。とにかく読みやすい。ビジネス本に慣れていない人でもスッと入り込むことができます。ごくまれにこういう「これは売れるな」という本があるんですよね・・・。
お話は青年が哲人の家を尋ねるところから始まります。「青年」は、いわゆる一般人。特徴は、一言で言えばネガティブな人でしょう。
誰でも周りに対する不満、そして自分に対する不満を持っているものです。その誰でも持っている不満を代表して哲人にぶつけてくれるのが「青年」です。
そして「哲人」とは、アドラー心理学を学んだ人です。人の悩みとは全て人間関係に行き着くというアドラーの基本心理を元に、青年に淡々とズバリの答えをぶつけます。
青年はそんな簡単に解決できるものではない!と反発します。今まで自分が深く悩んでいることを、哲人は淡々と答えていくわけですからね。
そんなやり取りが延々と続きます。青年にとって簡単に片付けられない問題。だからこそ、哲人は時間をかけて青年にアドラー心理学をじっくりと教え込む。
そんなやり取りが、ある意味コミカルに描かれています。
繰り返し読む価値
この本は2回読む価値があります。
この本を最初に読むとき、恐らくほとんどの人は「青年」の立場に共感して読み込むことでしょう。
世の中不満がたくさんある。それを「青年」が「哲人」にぶつけてくれる。
そうそう、自分もそれが言ってみたかったんだよ!
そんな会話がたくさんあります。そして「哲人」の言葉を読み「なるほどなあ」と納得。これが普通の読み方でしょう。
僕の場合、この本を読んだ後アドラーのことが気になり、数冊似たような本を読んでみました。(この本はまたいずれご紹介しますね)
そして、久しぶりにこの本を読み返すと驚きがあります。ある程度自分が成長していると、自分が「哲人」の立場に立つことができます。「青年」の話していることがそれほど重く感じられなくなるのです。
「青年」の立ち位置から「哲人」の立ち位置へ。本を読んで成長が確認できる。そんな驚きの本でもあります。
タイトルの意味って?
最後に、「嫌われる勇気」というタイトルですが、これは
「嫌われてもいいんだよ!勇気を持て!」
という意味ではありません。色々な解釈があるでしょうが、僕は
「恐れず正しいと思うことをやれ!」
と受け取りました。正しいことをすると、周りからハミ出してしまう時があります。嫌われる時もあるかもしれませんが、自分の信念を貫くことがとても大事です。もちろん、自分だけが正しいと思っているだけではダメです。
「あの人カッコイイなあ」
と思われる正しさを身に着けたいですね。
最後に。会話形式がずっと続くこの本ですが、飽きずに最後までしっかりと読むことができる。そしてアドラーのことを知り、もっと深く知りたくなる。そんな気持ちの良い良書です。
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