『喜ばれる人になりなさい』を読んでみた。本当に泣けるかレビュー。
katsuのテキトーレビュー | |
ジャンル | ビジネス |
おすすめ年代層 | 20代~40代 |
読みやすさ | 5.0 |
役に立つ度 | 3.0 |
読み返したい度 | 3.0 |
総合おすすめ度 | 4.0 |
katsuです。
今回は久しぶりに本のレビューです。僕のブログには人生が変わるおすすめ本なるカテゴリーがありますが・・・その中でも最も紹介頻度が高い著者、永松茂久さんの
喜ばれる人になりなさい
という本を紹介します。サブタイトルは『母が残してくれた、たった1つの大切なこと』とあります。
さて、今回注目すべきはこの本の表紙です。こんな感じの本なんですが。
編集者が5回泣いた。-読み終えた瞬間、お母さんに電話したくなる本-
さて、本当に泣けるのでしょうか。そしてお母さんに電話したくなるのでしょうか。さっそく読んでみましょう。(記事書きながら本当に今から読みます)
「喜ばれる人になりなさい」はこんな本!
この本を読み始めて最初に思ったこと。
あ・・・これって永松さんの過去ストーリー。第一作目『もっと近くで笑顔を見たい』をわかりやすく、読みやすくまとめた感じやん?
でした。永松さんのこれまでの本と大きく違い、自分の経験をストーリー仕立てにしているのが大きな特徴です。『もっと近くで笑顔を見たい』は既に廃盤になっていますが、この『喜ばれる人になりなさい』で改めて永松さんの人生経験を知ることができます。
ただ、『もっと近くで笑顔を見たい』には書かれていた永松さんの師匠、斎藤一人さんのお話は一切書かれていません。
昔の作品には斎藤一人さんの言葉を広めるための言葉がたくさんありましたが、恐らく今では永松さん自身が自分の言葉で、師匠の言葉を広めるようになったのでしょう。この師匠話が差っ引かれている分、『もっと近くで笑顔を見たい』より本として伝えられていることは少ないのかもしれませんね・・・。
何はともあれ、本はこのような構成になっています。
第二章 ギフト屋母さん
第三章 応援母さん
第四章 MOTHER
第五章 僕は必ずあなたを日本一の母にします
最終章 喜ばれる人になりなさい
「喜ばれる人になりなさい」の率直な感想!
本棚いっぱいになってきた・・・。
さて、僕の感想を書く前に現在のAmazonトップレビューをふたつ見てみましょう。まずは★が多いレビュー。
評価:5.0ストーリー調の本で読みやすく、臨場感が鮮明に伝わってきました。
読み進めていく中で自分自身の身の回りにあるお陰様に気づかせていただきました。
いつもの日常を送っていると気づかない当たり前のことでも、その裏には必ず誰かが誰かのために働いてくれている人がいる。自分を生んでくれた人、育ててくれた人がいるから、いまの自分がある。
そんな身の回りにあふれる当たり前の有り難さに気づくことで、今までとは世界が違って見えるようになりました。
次に★が少ないレビュー。
評価:1.0
私はすぐに感動して泣くので、この本読んだら泣くものだとばかり思って、気合入れてホテルにこもって一気読みしました。
全く泣かなかったし心動かされるポイントが一つもなかったです。
母に電話したいとも思わなかったです。
人によって感動するポイント違うと思うので、色んな感想あっていいと思いますが。日本人の多くの人がこれに感動するのか?と思うと微妙な気持ちになりました。
総合的には良いレビューが多いものの、どうも帯に書かれている「編集者が5回泣いた」や「読み終えたらお母さんに電話したくなる」に疑問を抱く読者さんが多いみたいですね。
このようなレビューも踏まえ、僕の感想を簡単に3つ書いておきます。
泣けるか泣けないかは大事ではない
まずひとつめ。この本は感動を押し付ける本ではありません。あくまでビジネス書と認識して読むべきです。もちろん感動しないわけではありませんが、感動できるだけの材料をストーリーから読み取る技術が必要になります。
いや、どうも帯に書かれている「編集者が5回泣いた」が過剰演出な気がしますね。キャッチーな帯が悪いとはいいませんが・・・。泣くか泣かないかは決して重要ではなく、永松さんが言おうとしている人生を成功に導く教えをしっかりと読み取る必要があります。
いつものような熱意が得られる本ではない
ビジネス本というものは、学びを得ることだけが目的ではありません。著者の熱意を自分のものにし、自分をマインドコントロールする(言い方悪いかもやけど)ことができるのも大きな特徴です。
とりわけ永松さんの本はこういった熱意が溢れているものが多いです。「若さ」と言い換えても良いかもしれません。がんがん困難に立ち向かう熱意は読者への影響も多いはず・・・ですが、今回の『喜ばれる人になりなさい』はストーリー仕立てな分、頂ける熱意が少ない気がします。
大切なのは母親ではなく自分を想ってくれる誰か
最後に「母親」について。
お母さんは最高の理解者で、自分の一番のファンで、いつも応援してくれる。永松さんにとってはそうでした。読者にとってはどうでしょうか。何も必ず「母親」である必要はありません。
自分を想ってくれる人。そんな人が誰にでもいるはずです。そもそもこの本は誰に向けて書かれているのか。偉くなりたい人に向けて書かれているのでしょうか?幸せになりたい人に書かれているのでしょうか?
それをしっかりと見極める必要があるでしょう。(僕はこれ以上書きませんけど。)
「喜ばれる人になりなさい」おすすめです!
さて、今回は永松茂久さんの『喜ばれる人になりなさい』をレビューしました。
ここまで読んで頂いていかがでしたか?
本の内容は意外と簡素で、永松さんのお母さんが発した心にグッとくる言葉。そして永松さん自身の経験がつらつらと描かれています。
問題はこの本から何を学ぶかです。
これまでの永松さんの執筆本は直接「こうするといいよ!」と書かれていました。ところがこの本は「自分の経験を書くから、ここから何かを学び取って!」という初のドキュメンタリーエッセイ本です。
そういった点で、簡素なようでそうではない。読み手を選ぶ本といっても良いかもしれません。何も永松さんのお母さんのお話が大事ではないんです。
永松さんが母親を通して「ここは重要だよ!」と語っている言葉を的確に捉え、自分の生活や人生に置き換えて解釈することが大事です。これができないと「泣けないよ~」とか「感動できなかったよ~」という的はずれな感想で終わってしまいます。
最後にもうひとつ。
散々ビジネス書としてのレビューをしておいてなんですが、この本は帯通り母親のことを思い起こすことができる本でもあります。母親への想いは人それぞれでしょうけど、たまには過去を振り返ってみてはどうでしょう。
全員に共感してもらえなくてもいい。ほんの少しでも多くの人に自分の母親の偉大さ、そして自分を応援してくれる人の大切さを届けることができれば。
そんな想いを詰め込んだ本だと僕は解釈しました。
こんなシゲ兄の本、あなたも読んでみません?おすすめですよ。
これまで当ブログで紹介した本
今回紹介したのはこちら。
過去にレビューした本はこちら。
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